OnePlus 8シリーズの最高峰、8 Pro(IN 2020)を5日程度がっつり使用したのでレビューしたいと思います。
結論から申しますと、非常に快適。価格は上がってしまいましたが、どんな方にでもおすすめできる端末に仕上がっています。
もくじ
スペック
発売日 | 2020年4月 |
OS | Android 10 , OxygenOS 10 |
Antutu | 約560,000 |
ディスプレイ | 6.78インチ , 1440 x 3168 , 有機EL 画面占有率90.8% , 513 ppi リフレッシュレート120Hz |
サウンド | ステレオスピーカー ドルビーアトモス |
素材 | 裏表ゴリラガラス5 , アルミニウムフレーム |
SoC | Qualcomm Snapdragon 865 |
RAM | 8/12GB , LPDDR5 |
ROM | 128/256GB , UFS3.0 |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.1, A2DP, LE, aptX HD |
対応バンド | 3G バンド 1/2/4/5/8/9/19 4G バンド 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/34/38/39/40/41 5G バンド n1/n3/n41/n78/n79 |
アウトカメラ | 48 MP, f/1.8, 25mm (広角) , IMX689 8 MP, f/2.4, (望遠) 48 MP, f/2.2, 14mm~ (超広角) , IMX586 5 MP, f/2.4,(カラーフィルター) |
インカメラ | 16 MP, f/2.5 (広角) |
サイズ | 165.3 x 74.4 x 8.5 mm |
バッテリー | 4510mAh , 有線30W , 無線30W 30分50%充電 , 逆充電3W |
防水 | IP68 |
重量 | 199 g |
価格 | 約97,000円~ |
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純正ケース

純正ケースには、Oneplus社のスローガン、Never Settle(決して落ち着くな)という文字がプリントされています。ファンには嬉しいでしょうが、一般の方には多分、受け入れられないと思います(笑)。 質感は、側面がざらざらとしていてグリップが効くソフトタイプとなります。
また、同梱物には30分で50%(実測定30分で56%)まで充電可能な30W急速充電器と対応のUSB-Cが付属しています。新登場のワイヤレス急速充電器やアクセサリー類を購入されたい方はAliExpressなどで購入ができます。
デザイン

今までのOnePlus端末で一番セクシーなんじゃないかな。海外のOnePlusコニュニティーでもsexyと書かれている方が多いですし、私のTwitterでも…略。
色はGLACIAL GREEN(グラシアグリーン)を選択。光が反射しないゴリラガラス5のAGガラスが採用されており、神秘的なエメラルド色といった印象を持ちます。バックガラスからサイドフレームへと、つなぎ目のないきれいな緑を楽しむことができます。
結構珍しい色なので、ブラックとかホワイトに飽きている方にもおすすめできる色です。個人的にはかなり気に入っていて、欲を満たしてくれています。
ディスプレイ

世界最高クラスのQHD+の120Hz有機ELディスプレイは、バターのように滑らかで、超高精細です。このディスプレイを体感するともう普通のスマホには戻れないってくらい快適です。
初期設定では、目に優しい自然なカラーとなっています。もうちょっとパンチが効いた色がほしい方は、設定からAMOLED 広域色を選択すれば、OnePlus 8 Pro最高の輝度と彩度を楽しむことが可能です。

また、今回新たに登場したモーショングラフィックスのスムージングではビデオのフレームレートを増加させることも可能です。対応アプリは上の画像の通り。
使用してみた感想としては、シーンの移動時などに若干の違和感を感じる程度で、スムーズな効果を体感することができました。ただ、個人的にはオンにしてバッテリーを無駄に消費するのが嫌な点、全画面表示でないと効果がない点、の2点から普段使用時にはオフにしています。
パフォーマンス

- できないゲームないです。
- Antutuほぼ最強クラスです。
- ハードに使用すれば発熱するけど、42℃くらいで止まります。
SoCに最新のSnapdragon 865が搭載されているだけあって、どんな作業でももたつくことなく使用が可能です。
発熱に関しても熱コントロールが優秀なため、コアなゲーム(フォートナイトなど)をプレイし続けてもそこまで熱くならず、超快適にプレイできます。
カメラ
OnePlus 7との比較になります。すべてオートでJPEG取って出しの夜景モードオフで撮影しています。
メインカメラ(IMX689)
OP7 OP8 Pro
色の再現度、細部のディティール、ダイナミックレンジが進化。OnePlus8 Proは看板の茶色の部分まで表現できているのが分かると思います。また、画像では圧縮しているのでわかりにくいと思いますが、8 Proの方が草木の一本一本のディティールがはっきり描写できています。
OP7 OP8 Pro
こちらは日が沈んだ薄暗い時間帯での撮影。どちらも絵としてみれば不自然なところはないですが、目で見た色に近いのは圧倒的に8 Proです。解像感についてはどっちもどっちで正直わからない結果となりました。
OP7 OP8 Pro OP7 Pro OP8 Pro
ゴージャスな感じなのは8 Proですが、微差です。しかし、よく見ると線の細さ、黒つぶれの強さは8 Proが優れているのを確認できると思います。
OP7 OP8 Pro
こちらはローライトでのカラーテストとなります。看板の赤色と標識の色、壁の色が若干違う程度ですが、正確なのは8 Proです。また、若干明るく写っているのもわかると思います。
OP7 OP8 Pro OP7 OP8 Pro
蛍光灯さえあれば花を映せる時代になりました。土の色も飛ぶことなく、花のいろまで忠実に再現されています。
超広角(IMX586)
超広角カメラには昨年の主流だったIMX586センサーを搭載。作例からもわかる通り、メインカメラには及ばないものの、ある程度のクオリティーにはなっているかと思います。
広角メインカメラと超広角カメラが最大48MPまで対応しているので使い勝手は抜群です。※作例は12MPです。
光学3倍ズーム
f/2.4の明るさを持つだけに、夜間にとっても十分な解像感です。光学3倍とちょっと物足りなさを感じる倍率ではありますが映りは良くできています。
メイン 30倍ズーム
一応30倍ズームまでは対応しているので撮ってみました。クリアには撮れていませんが、何が写っているかはわかると思います。
カラーフィルター
フォトクロミック モノクロ
カラーフィルターは計4種類。上画像のほかに、マット・ビビットなど、色をいじることも可能です。特にモノクロの出来が非常によく、ごちゃごちゃしている写真でもまとまるのがいいと思いました。
マクロ

実はOnePlus 8 Proに搭載の、光学3倍ズームカメラと超広角カメラはかなり寄れます。作例はマクロ機能を使用せず撮影したものです。
正直ここまで寄れるとマクロカメラは必要がないのではないかというくらいです。また、8 Proにはスーパーマクロという設定もあるため、さらに近寄ることも可能となっています。それがこちらの画像。

イメージとしては、望遠カメラ・超広角カメラで寄った場合が0.25倍(1倍に近づくほど大きく写る)となりクォーターマクロ、マクロ機能を使用した場合が0.50倍のハーフマクロって感じです。
インカメラ
画角が狭く、白つぶれ・黒つぶれに弱いので、インカメラ重視の方にはおすすめできません。すべてをアウトカメラに注いだような出来栄えとなっています。
カメラ総評
手振れ補正が強力で、適当にパシパシ撮ってもソフトウェアで奇麗に処理してくる、まさに夢のカメラです。
暗いシーンにも強く、夜景モードを使用しなくてもそれ同等に明るく写せるカメラとなっていますので、夜スナップにも向いているかも。
普段からスマホで写真を撮る方はもちろんのこと、まだ写真に興味がないよって方にもおすすめです。
サウンド

OnePlus 8 Proのスピーカーはフロントと右下のダブルスピーカーとなります。ドルビーアトモス対応で、デュアルスピーカーならではの音の広がりを楽しむことができます。ステレオスピーカーを体感するともう戻れなくなるのでここはとてもありがたいポイントです。
音質は非常によく、音も大きいため、映像コンテンツからゲームまで幅広く楽しむことが可能です。没頭して抜け出せないこともしばしばあるくらいです。
バッテリー(SOT)
Twitterでもつぶやきましたが、バッテリー持ちは非常に優秀です。QHD+、120Hz、輝度50%、その他使える機能はすべて使って、平均6時間~7時間は持ちます。
OnePlus 7(FHD , 60Hz)の時が7時間~9時間だったので、ディスプレイ性能が格段にアップされていることを考えると十分すぎます。
画面内指紋認証
速度は従来のまま。精度は格段にUP
表示される指紋認証アイコンを半押しでも瞬時に反応するようになりました。
ポイント
いい点
- 6.78インチの2K有機ELディスプレイ
- リフレッシュレート120Hzのぬるぬるディスプレイ
- Qualcomm Snapdragon 865搭載ですべてが快適
- 神秘的なエメラルドグリーン
- バッテリー4510mAhを搭載しながらも重量199gを実現
- バッテリー持ちが非常にいい
- メインカメラにはIMX689、超広角カメラにはIMX586を使用の超豪華な構成
- 省電力性、パフォーマンスに優れるメモリLPDDR5
- ドルビーアトモス対応の高音質ステレオスピーカー
- 世界最高クラスの30Wワイヤレス急速充電
- ピュアなAndroidの使い勝手はそのままに、最適化を施したOxygenOS 10搭載
- 従来よりも確実に精度が上がった画面内指紋認証
- OnePlus初のIP68
悪い点
- 裏表ゴリラガラス5
- 最低輝度が明るい
- ディスプレイ輝度30%から0%,120Hz,QHD,DC調光オフ時に起きる不正確な色、ムラ(設計ミス)
- カメラソフトウェア(日中ホワイトバランス、ポートレートモード)
- Oxygen OSのバグ(10.5.6)
- 価格
こんな方におすすめ
- 120Hz、QHD+、有機ELの世界最高峰のディスプレイを楽しみたい方
- 最高スペックのOnePlus端末を求める方
- カメラ性能にこだわりがあり、Googleサービスを利用したい方
- ワイヤレス急速充電の速度を求める方
- シンプルで快適なOSが好きな方
まとめ
OnePlus 8 ProはOnePlus最高峰の端末といっても過言ではありません。
特にディスプレイ、カメラ性能、OSの出来は他のハイエンド端末と互角に戦えるレベルです。そればかりか、数歩先に行っているかもしれません。
従来のOnePlus端末は安くてスペックが高い、フラグシップキラーとして登場していました。しかしOnePlus 8シリーズからは価格が値上がりされ、一時はどうなるかと思いましたが使ってみて安心しました。
この使い心地ならば納得の価格です。どんな方にでもおすすめできる最高の端末なので、ぜひ手にしてみてほしいです。